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施工管理の朝は早いです。
一般的な勤務時間として9:00-18:00の会社が多いかと思いますが、建設業は8:00-17:00が定時です。
私は35歳・未経験でこの仕事に入って、現場の施工管理として2年働きました。
この記事では、その頃の経験も踏まえながら、施工管理の一日のスケジュールを解説していきます。
- 時刻つきの一日の流れ(通常期と、忙しい週の差)
- 未経験1年目は、何をするのか
- 帰宅後に自分の自由時間は取れるのか
施工管理の一日の流れ
全体をイメージしやすくするため、図にしてみました。
施工管理は基本的に忙しい仕事ではありますが、その中でも普通の日と、忙しい日があります。
そもそもなぜ施工管理が忙しい仕事なのかですが、それは工期が決まっているからです。
着工(工事の始まり)から、竣工(工事の終わり)まで、一日単位でやるべきことが決まっています。その日にやるべきだった工事に遅れがでると、次の工程に影響がでて、またその次の工程にも影響がでて、最終的な竣工にも影響が出てしまう。
そんなことにならないように、施工管理者が現場を確認し、調整します。
この工程で遅れが出たから次工程を同時進行で進めて帳尻を合わせよう等と計画し、業者さんと打ち合わせをして工程を守っていきます。
この工程を守るのが段取りです。
計画を立てて、作業を見守り、計画通りに作業されたかを確認し、明日の計画へ反映させる。
これが毎日のルーチンとしてぐるぐると日々回っていき、次々に時間が過ぎていくので、結果「忙しい」ということになるのだと思います。

ルーチンで決まっていることは、朝8:00の朝礼、11:30からの作業間調整会議、12:00からの昼休憩、16:00からの夕礼で、それ以外の時間は自分が任された仕事を回せるように組み立てていきます。
施工管理の一日:朝から昼休憩まで
私もほかの施工管理の人も、大体7:30-7:40までに出社する人が多く、一番早い人で7:00でした。7:30に出社し、PCをつけるとここから給与が発生します。
まずは当日の段取りの確認です。
朝一で業者さんに渡す図面、メールのチェック、朝礼の準備、あとは先輩や上司からこれやっておいてと急に仕事を振られたりして朝礼までにバタバタと準備をすることもあります。
ポイントは、朝に段取りを「考える」のではなく、前日までに決めた段取りを「確認する」ことです。
現場では「段取り8割、現場2割」とよく言われ、当日の作業は前日までに業者さん同士のすり合わせで決まっています。
朝は出勤したらまず自分で再確認し、朝礼で全員に共有するところから一日が始まります。
まずは、朝礼に参加し、当日の作業計画に問題がなさそうか業者さん含めて再確認します。
それが出来たら、あとは自分の仕事の時間です。
午前中は8:30-11:30頃まで、現場で必要な施工写真を撮りにいったり、明日の段取りを確認しに業者さんと話をしに行ったりなど、自分の任された仕事を進めます。
朝礼後に上司が現場を回って危なさそうな場所を指摘する現場巡視があるので、それの対応に回ることもあります。
そのどちらもない静かな日は、事務所に戻って書類仕事を進めることもあります。
11:30からは作業間調整会議に参加します。
施工管理と業者のリーダーである職長さんたちとが集まって、翌日、翌々日の作業予定を調整する場です。
一つ注意事項があり、この場は会議という名前にはなっていますが、ほとんどすでに下話で決められた内容を最終的に確認する場、になります。
なのでこの場で初めて「明日から○○の作業をするので、ここは立ち入り禁止になります」のようなことを言うと、反発をくらうこともあります。
前日や午前中の時間などを使って、そのエリアに関係しそうな職長さんたちには個別に説明をして了解を得ます。
事前に職長さんたちに情報を伝え、作業の調整を考えてもらう、これも大事な段取りの一つです。
施工管理の一日:昼休憩の実際
忙しい時でもお昼ご飯を食べる暇もない、というような分刻みで時間に追われることは多くないと思います。
昼休憩の時間帯は、みんなほぼ昼寝をしています。
最初の15分くらいでご飯を食べて、自分の席で突っ伏して寝る人、車で寝る人。
中にはキャンプ用の寝るシートを敷いて寝ている猛者もいました。
ちなみに、時間になっても「休憩いいよー」などの掛け声や合図はなく、各自勝手に休憩に入ります。休憩終わりも同様です。
現場事務所が12時に消灯して薄暗くなって、13時になると電気がつくので、大体みんなそれで察して動いている感じです。
昼間に銀行に行くとか郵便局に行くとかの用事をこなすこともできました。
施工管理の一日:午後から帰るまで
午前中は上記のような各種対応に追われてしまい、なかなかまとまって自分だけの作業を進めることができません。午後は比較的落ち着き自分の仕事を進めることができることが多いかと思います。
夕方の所内会議では、元請けの施工管理者だけが集まって、明日の予定の再確認(11:30の打ち合わせで変更になった場合の再確認など)をしたり、遅れが出ていないか、品質は確保されているか、業者間の問題はないか、各担当者で困っていることはないか等を話し合います。
ここは現場によって会議の雰囲気はまちまちのようです。この会議を1時間も2時間も続ける上司がいたという話も聞いたことがあります。私のいた現場では長くても30分程度でした。
17:00になると作業員さんも作業を終了するので、現場の戸締りに向かいます。
残業する業者さんがいる場合は、それが終わってからの戸締りになります。
戸締りも終わり、自分の担当している仕事も終わっていれば、帰れます。
予定があるから、と定時の17時ぴったりに帰る人もいます。
毎日必ず定時帰りは難しいですが、週に1、2回は定時帰りもできます。
自分の担当している仕事が残っているときは、17時から集中して取り組みます。業者さんからの電話もないので作業が中途半端にならず集中できます。
日中に撮った施工写真をアルバムデータにまとめたり、業者さんからの提出書類に不備がないか確認したり、次の日業者さんへ渡す図面や掲示物などを印刷ラミネートしたりします。
17時以降でなければできない仕事、というわけではないので、日中の時間現場にいるときにいかに無駄なく効率よく動いてデスクワークの時間を確保するかにかかっています。
で、実際何時に帰れるのか。
現場にいた2年間の残業は月46時間と月54時間でした。
平均でならすと1日1時間半~2時間程度で、19時ごろまで残る日が多い計算です。
毎日午前様のような生活ではなく、平日にそのまま同僚と飲みに行った日も、仕事終わりに美容院を入れられた日もありました。
月ごとの推移や残業代の払われ方は、残業時間を公開した記事に書いています。
施工管理の一日:業務後から寝るまで
業務時間の割り振りよりも、実際は自分の自由時間はいったいどれくらいあるのか。
こっちのほうが気になる人も多いと思います。
私が施工管理をしていた時は18時台で帰ることが多く、スーパー銭湯によって温泉やサウナに入って一日の疲れを取ってから帰ることが多かったです。
はじめて住む土地の現場だったので、いろいろな温泉に行けるのがとても楽しみでした。
大体21時ころ家に帰って、簡単に自炊して食べるか、外食やコンビニで済ますこともありました。
月に1、2回、業者さんや同僚と飲みにでかけることもありました。
建設業あるあるなのか、業者さんと飲みにいくと毎回ごちそうしていただいてました。
飲み会ではやはりざっくばらんに職長さんとも話ができるので、仕事も頼みやすくなったり、日中にちょっとした息抜きの会話が生まれたりと、とてもよい関係を築かせてもらいました。
忙しい日のスケジュール
出社時間・昼休憩・現場にいる時間は通常期と同じで、変わるのは退勤時間です。
夕方からの書類仕事が長くなるぶん帰りが遅くなります。思い返すと、
検査前の繁忙期一週間は20:30頃。
天候不良の影響で今日中に何とかしなきゃいけない突発的残業で22時。
今までで一番遅かったのは、検査前の対応の応援で0時を超えたことも一日だけありました。
他にはどういうときに忙しくなるのか。
振り返ると、残業になる日はだいたいこの4つのどれかでした。
- 上司からの急な指示——「その日のうちに」が付くもの
- 検査前——書類と現場を合わせにいく時期
- 天候——雨で止まった分の作業が後ろにずれる
- 連休の前後——現場を止める段取りと、動かし直す段取り
特に大きいのが検査前で、デスクワークが一気に増えます。
検査スケジュールは事前に知らされるので、本来は日々コツコツ準備しておけば、検査前の残業に苦しむことはありません。
ただ、毎日の忙しさと疲れに忙殺されてついつい急ぎでない仕事を後回しにしてしまい、その付けを一気に払っている、そんな意味合いの残業です。
未経験1年目で任される仕事は?
私が1年目に任されていたのは、主にこの3つでした。
筆者の実体験|35歳、未経験で施工管理へ
まず最初の3か月に任されていたのは、
・安全日誌の作成と押印チェック
・施工写真の撮影とアルバムまとめ
・所長や上長が現場巡視で指摘した事項への対処
「写真整理係」のような役回りから始まり、少しずつ現場の見方を覚えていきました。
1年目のうちは、自分で何かを判断する場面はほとんどありません。
工程や品質の判断は上長の仕事です。
新人が受け持つのは確認と記録の部分で、ここまで書いた一日の中でも、私が担当していたのはそこでした。
「新人だから雑用ばかりでは?」とよく聞かれますが、私の現場では事務所やトイレの掃除・ゴミ捨ては外注で、新人がやることはありませんでした。
上司へのお茶出しもなしです。
未経験の求人の多くは「施工管理補助」という形から始まります。補助と施工管理で仕事と給料がどう違うかは、施工管理補助との違いの記事に分けています。
現場監督と施工管理で、一日は違う?
ほぼ同じです。
「現場監督」と「施工管理」は、求人ではほとんど同じ仕事を指して使われています。
厳密には、現場での指揮に重きを置いた呼び方が現場監督、書類や原価管理まで含めた管理業務全体を指す呼び方が施工管理、というニュアンスの差ですが、一日の流れはこの記事のとおりで大きくは変わりません。
この一日が「自分に合うか」を確かめるには
この働き方が自分に合いそうかどうか。
ここまで書いた一日をもとに、「ここが合わないときつい」と私が思うところを3つ挙げます。
- 朝の早さ……出社は毎日7時台です。朝がつらい人には、ここがいちばんの壁だと思います
- 現場とデスクの両方……体を動かす時間と、デスクで書類を進める時間がどちらもあります。片方だけがいい人には向きません
- 確認と記録……考えて決める仕事の前に、確認して記録する仕事から始まります。コツコツ型の人が有利です
体力や精神面の「きつさ」のほうが気になっているなら、きつさを体力・拘束時間・メンタルに分けて書いた記事が参考になるかもしれません。
性格的に続けられるかが不安なら、向いてない人の特徴の記事のもおすすめです。
施工管理の一日について、よくある質問
残業は毎日ありますか?
私の場合、現場の2年間で月46〜54時間でした。
ならすと1日2時間ほどですが、毎日均等ではなく検査前などに波があります。4年分の推移と面接での聞き方は残業の記事にまとめています。
昼休憩はちゃんと取れますか?
取れます。
もしコンクリート打設の立ち合いなどで抜けられないときは、時間をずらして取ることができます。
夜勤はありますか?
現場によります。
新しく建物を建てる新築工事は日中、改修工事などは夜シフトがあることもあるようです。
土日は休めますか?
私の場合、土日祝日休みでしたが、竣工前は月1回土曜日出勤が発生したこともありました。
ただしその週の平日に代休が取れました。
未経験でも、初日からこの一日をこなすのですか?
はい。時間軸は未経験者も経験者も変わらないと思います。
1年目は記録の仕事が中心で、判断を伴う仕事は段階的に増えていきます。
施工管理の一日:まとめ
- ほかの業界よりも朝は早い。
- ルーチンで決まっていることは、朝8:00の朝礼、11:30からの作業間調整会議、12:00からの昼休憩、16:00からの夕礼。
- それ以外の時間は自分でまかされた仕事を回せるように組み立てられるかが、残業を減らすカギです。
- 日々発生する写真整理や書類整理など、後回しにできる作業をいかに溜めずに日々コツコツやれるかも影響します。
- 体を動かす時間と、デスクで書類を進める時間がどちらもあるのも特徴です。
今回は私の経験をもとに施工管理の一日の流れを説明してみましたが、現場が違えば条件も変わるのも、施工管理の仕事の特徴の一つです。
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