施工管理の残業は月何時間?現場2年の実測46・54時間と、面接で聞き出す2つの言い方

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私の残業は、現場にいた2年が月46時間と54時間、内勤に移ってからが月21時間と24時間でした。会社も現場も変えていません。担当が変わっただけで、半分以下になっています。

「施工管理の残業」で調べると、月13時間と書いてある記事も、月47時間と書いてある記事も出てきますよね。どれもアンケートの平均で、何本読んでも自分の生活がどうなるかは分かりません。

私は2022年3月に、35歳・異業種・未経験で施工管理として入社しました。現場で2年、そのあと同じ現場の内勤へ移って2年。この4年分を、各年に何が起きていたかとセットで出します。

施工管理の残業は月何時間?——私の実測は月46時間と54時間

施工管理(現場)として働いた2年間の残業は、月46時間と月54時間。1日あたりにすると2時間ちょっとです。

そのあと同じ現場の内勤に移っているので、4年分の推移で見るとこうなります。

年 立場 平均残業 その年に起きていたこと
1年目(2022年・3月入社) 施工管理(現場) 月46時間 未経験で入った年。1日あたり2時間ほど
2年目(2023年) 施工管理(現場) 月54時間 4年でいちばん多かった年
3年目(2024年) 現場事務(内勤) 月21時間 現場が落ち着き、残業がまったく無い期間が半年あった
4年目(2025年) 現場事務(内勤) 月24時間 残業の上限が月60時間から45時間に下がった

筆者の実体験|35歳、未経験で施工管理へ

現場にいた2年間、「毎日終電」ということはありませんでした。金曜にそのまま同僚と飲みに行った日も、平日に美容院を入れられた日もあります。

ただ、「定時で帰るのが普通」でもありません。月46時間は、ならすと毎日2時間、定時のあとに残っているという量です。

ならした数字の裏には、波があります。竣工前と検査前は、書類で23時までかかる日がありました。翌日から次の工程の業者が入るので、その日のうちに片づけないと現場が止まるからです。月46時間は、そういう日と定時で帰れる日を平らにした結果の数字です。

だから求人票で「平均残業◯時間」を見るときは、その数字がいちばん忙しい月にどこまで伸びるのかまで聞かないと、生活の計画は立ちません。

そして3年目に同じ現場の事務(内勤)へ移ると、月21時間まで落ちました。会社も現場も変えていません。担当が変わっただけで、残業は半分以下になっています。

つまり「施工管理の残業は何時間か」の答えは、業界の平均より先に、どの立場で・どの時期にいるかで決まります。求人票の数字を見るときも、その会社の平均ではなく「自分が入る現場の、いまの状況」を聞くほうが当たります。

制度の側も動いていて、2024年4月から建設業にも残業の上限規制(原則は月45時間・年360時間)が適用されています。ただし規制があることと、それが現場で守られていることは別の話です。守る仕組みを持っている会社の見分け方は、ホワイトな施工管理会社の見分け方の記事にまとめています。

残業代はちゃんと出るのか——1分単位か、固定残業か

残業の時間数より先に確認したほうがいいのが、ここです。同じ月50時間でも、払われ方で手取りはまったく変わります。

私の実体験

私の会社は1分単位で、固定残業はゼロ。勤怠はパソコンの電源のオン・オフで管理されていました。

この「パソコンの電源で管理」は、面接で聞く価値があります。手書きの自己申告だと、周りに合わせて短く書く空気が生まれることがあるからです。何で勤怠を取っているかは、その会社が残業をどう扱っているかの手がかりになります。

逆に注意したいのが固定残業代(みなし残業)です。「月給30万円(固定残業40時間分を含む)」という求人は、40時間までは働いても金額が増えません。超過分が別途支給されるのかまで、給与欄の内訳で確認してください。

私が入るときに譲れない条件の1番目に置いたのも、残業の量ではなく残業の扱われ方でした。理由は、ここが崩れている会社は、たぶん他のところも崩れていると思ったからです。

残業時間の長さは現場の状況で毎年変わりますが、払い方はその会社の姿勢そのもので、入ってからは変わりません。だから先に見るべきはこちらです。条件の決め方そのものは求人の探し方の記事に手順で書いています。

定時で帰れた日と、遅くなった日は何が違ったか

4年やって振り返ると、この2つはだいたい分かれていました。

定時で帰れた日は、自分の段取りと業務量が自分の手の中にあった日です。逆に残業になった日は、だいたいこの4つのどれかでした。

  • 上司からの急な指示——その日のうちに、が付くもの
  • 検査前——書類と現場を合わせにいく時期
  • 天候——雨で止まった分が後ろにずれる
  • 連休の前後——止める段取りと、動かし直す段取り

並べて分かるのは、残業の原因の多くは自分の努力の外にあるということです。天気も検査日も上司の指示も、こちらでは動かせません。だから「早く終わらせて帰ろう」という気合いは、あまり効きません。

効いたのは、自分で動かせる側——業務量の受け方のほうでした。

筆者の実体験|私が探していた「塩梅」

現場では、仕事が早い人・できる人のところに、できない人の分の仕事まで回ってくることがあります。だから私は、あまり頑張りすぎないようにしていました。

かといって手を抜くわけでもない。評価はされるけれど、押し付けられはしない——その塩梅を探していた、という感じです。

これは真面目な人ほど聞きたくない話かもしれません。でも、時間で仕事を測られない職種で長く続けるには、量の受け方を自分で決められるかがそのまま労働時間になります。きつさの中身をもう少し広く分解した記事は施工管理のきつさの正体にあります。

入る前に、残業の実数を「除外されずに」聞く方法

ここまでは入ってからの話でした。ここからは、入る前にできることです。

残業を知りたいなら、面接で率直に聞くのが一番早いです。ただし聞き方をひとつ間違えると、「残業したくない人」と受け取られて候補から外される可能性があります。

だから私は、聞くこと自体はやめず、聞く角度を変えるのがいいと思っています。たとえばこの2つです。

筆者の実体験|私ならこう聞く、という言い方

①「稼ぎたいと思っているのですが、残業時間はどれくらいありますか」

②「終業後の生活を具体的にイメージしたいのですが、私と同じような仕事をされている方や、ほかの施工管理の方は、何時ごろ帰られる方が多いですか」

①は、残業を避けたいのではなく働く前提で聞いていることが先に伝わります。②は、質問の形が「多いですか/少ないですか」ではなく「何時ごろか」なので、答える側が事実で返しやすくなります。

「大体19時ごろ、遅い人は21時ごろですね」——こういう答えが返ってくれば、それは評価ではなく事実です。逆に「まあ人によりますね」しか返ってこない会社なら、その曖昧さ自体が情報になります。

あわせて、残業代の単位と固定残業の有無も同じ場で確認しておくと安全です。入る前に確認しておきたい項目は、「やめとけ」を仕分けた記事の確認リストにまとめてあります。

面接まで待たずに、実績を先に知る方法もある

いまの2つの言い方が使えるのは、面接までたどり着いてからです。応募する前に実績が分かっていれば、面接では確認するだけで済みます。

同じ「残業の実績を聞く」でも、間に人が入るかどうかで変わるのはここです。

応募する前に、代わりに確認してもらう 自分が面接で聞く
分かるタイミング 応募先を決める前 選考が始まった後
聞ける中身 直近の実績と繁忙期の最大値 その場で答えられる範囲
印象 担当者から会社へ聞いてもらえる 聞き方を誤ると候補から外れうる
合わなかったとき 候補から外すだけ すでに1社ぶん時間を使っている

聞きにくい残業の実績は、転職エージェントに代わりに確認してもらう

建設・施工管理に特化したビルドジョブは、相談から書類の作成、面接対策、企業との条件交渉まで無料です。求人票に載っていない残業の実績や、繁忙期がどれくらいになるかを、応募する前に確認してもらえます。

私のおすすめは、先に聞いてもらうほうです。印象を気にせず、数字だけ手元に来るので。

残業の少ない会社を選ぶ前に——残業が減ると、給料は下がる

私の3年目は、現場から内勤に移り、残業が月54時間から21時間に減った年でした。残業が減ると生活がどうなるかを、実際に一度通っています。

結果はこうでした。総支給は前年の503万円から432万円に下がっています。70万円の減収です。現場が落ち着いて残業がまったく無い期間が半年あったことも重なりました。

私の実体験

「体はラクになったのに、収入は下がる」。残業を減らしたい気持ちと、生活の金額は、同じ方向を向いていないと知った年でした。

だから「残業が少ない会社に行く」だけを目標にすると、手取りのほうで思わぬ差が出ます。あわせて見ておきたいのは、残業代に頼らなくても成立する収入の形になっているか——つまり基本給と手当のほうです。

私は4年目に、現場手当を1.5万円から5万円に上げてもらいました。黙っていて上がったわけではなく、交渉です。年収にすると42万円分で、数千円の昇給を待つより、はるかに早く効きました。4年分の実額と手当の内訳は施工管理の年収を実額で公開した記事にあります。

まとめ:平均値ではなく、「幅」と「払われ方」で見る

  • 私の実測は現場で月46〜54時間、内勤に移って月21〜24時間。会社ではなく立場と時期で変わる
  • 残業の原因の多くは自分の外(急な指示・検査前・天候・連休前後)。動かせるのは業務量の受け方だけ
  • 時間数より先に払われ方(1分単位か、固定残業か)を確認する
  • 面接では「稼ぎたいので」「終業後の生活をイメージしたいので」と前置きして、何時ごろ帰るかを聞く
  • 残業が減ると年収も下がる。基本給と手当のほうを見る

やることは1つだけです。応募を決める前に、その現場のいまの残業実績と、繁忙期の最大値を数字で聞くこと。それだけで、求人票の「月収例」が何時間分の働き方なのかが分かります。

私は月46時間の1年目から始めて、4年目は月24時間です。会社も業界も変えていません。「施工管理=生活を差し出す仕事」ではありませんでした。ただ、自動的にそうなるものでもなく、入る前に数字を聞いた人から順にそうなっていくのだと思います。

そして、いま残業がつらくて限界に近い人は、聞き方の話より先に施工管理を辞めたいと思ったときの選択肢のほうを見てください。辞める以外の道も、思っているより残っています。

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この記事を書いた人
元・施工管理/建設事務

35歳・未経験で正社員型派遣に入社し、大手ゼネコンの現場で施工管理を担当。その後、社内で内勤(建設事務)へ移りました。現場と事務の両方を経験した立場から、施工管理の仕事と転職を実体験ベースで書いています。

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