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「施工管理 年収」で調べると、平均493万円、いや633万円——と、出どころによって100万円以上ズレた数字が並びます。正直、平均を眺めても「で、自分はいくらもらえるの?」には答えが出ません。知りたいのは平均ではなく、この仕事を選んで損をしないかのはずです。
この記事では、35歳・未経験で施工管理に入った私の4年分の年収を、実額で公開します。総支給・手取り・基本給と手当の内訳・残業時間まで、明細レベルで載せました。平均ではなく「実際に働いた人の数字」です。
- 未経験1年目の給料・手取りはいくらだったか
- 何年目に、何がきっかけで上がったか(下がった年もあります)
- 周りの人の単価実例(25歳〜60歳)
- 資格・交渉・入り方——年収を上げる現実的な方法
読み終わる頃には、「未経験で入って生活が成り立つのか」「今の自分の給料は相場よりどうなのか」が、数字で判断できるはずです。
施工管理の年収相場——平均は「幅がありすぎて」役に立たない
まず一般的な数字から。求人サイトの集計では施工管理の平均年収は約493万円、厚生労働省の統計をもとにした解説では約633万円とされています。未経験・新卒の初任給は月20〜25万円、手取りにすると18〜23万円前後が目安と紹介されることが多いです。
ただ、この「平均」には、大手ゼネコンのベテランも、入社1年目の未経験者も、残業が多い人も少ない人も、全部混ざっています。幅がありすぎて、自分の場合にいくらになるのかは読み取れません。だからこの記事では、平均の解説はここまでにして、実物の数字をお見せします。
【実額公開】未経験入社1〜4年目の年収推移
前提として、私は2022年3月に35歳・未経験で施工管理として入社し、3年目からは同じ現場の事務(内勤)に移っています。その4年分がこちらです。
| 年 | 立場 | 総支給 | 手取り | 基本給 | 手当 | 平均残業 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年(1年目・3月入社の10ヶ月分) | 施工管理(現場) | 334万円 | 278万円 | 18万円 | 職能4万+現場1.5万 | 月46時間 |
| 2023年(2年目) | 施工管理(現場) | 503万円 | 392万円 | 18.9万円 | 職能4万+現場1.5万 | 月54時間 |
| 2024年(3年目) | 現場事務(内勤) | 432万円 | 327万円 | 19.3万円 | 職能4万+現場1.5万 | 月21時間 |
| 2025年(4年目) | 現場事務(内勤) | 527万円 | 399万円 | 19.6万円 | 職能4万+現場5万 | 月24時間 |
ポイントを先に言うと、1年目は10ヶ月で総支給334万円(12ヶ月換算なら約400万円ペース)、2年目でフル勤務503万円。3年目にいったん下がり、4年目に527万円まで戻しています。この上下の理由が、施工管理の給料の仕組みそのものなので、後で詳しく説明します。
未経験1年目の給料のリアル——月の手取りは28〜30万円
筆者の実体験|35歳、未経験で施工管理へ
1年目の月の手取りは、ならすと28〜30万円ほどでした。内訳は基本給18万円+職能手当4万円+現場手当1.5万円で、そこに残業代が乗ります。残業は月平均46時間、1日あたり2時間ほど。未経験の35歳が、入ったその年からこの手取りです。
正直に言うと、この手取りには月46時間分の残業代が含まれています。「残業込みでこの金額」という構造は、施工管理の給料を見るうえで一番大事なところです。求人票の「月収例」も残業込みが多いので、基本給と手当がいくらで、残業代がいくらなのかは分けて見てください。
仕事のきつさとセットで判断したい人は、施工管理のきつさの正体を分解した記事もあわせてどうぞ。
年収が「上がった年」と「下がった年」——給料の仕組みの話
昇給だけを待つと、実は少ない
私の基本給の昇給は、2年目+9,000円、3年目+4,000円、4年目+3,000円。つまり普通に働いて昇給を待つだけだと、年に数千円しか上がりません。それでも年収が大きく動いたのは、残業代と手当が動いたからです。
3年目に下がった理由:残業代に頼った年収は、残業が減ると下がる
筆者の実体験|35歳、未経験で施工管理へ
3年目(2024年)は総支給503万→432万円と、前年から70万円下がりました。理由は単純で、現場が落ち着いて残業がまったく無い期間が半年ほどあったから。残業月54時間の年と21時間の年では、残業代だけで大きな差になります。
「残業が減って体はラクなのに、収入は下がる」——施工管理の給料の弱点を、身をもって知った年でした。
この4年で残業が実際に何時間だったか(現場で月46→54時間、内勤に移って21→24時間)と、各年に現場で何が起きてこう動いたのかは施工管理の残業は月何時間?の記事にまとめました。
4年目に戻した理由:手当は「交渉」で上がった
筆者の実体験|35歳、未経験で施工管理へ
4年目(2025年)、現場手当を1.5万円→5万円に上げてもらいました。黙っていて上がったのではなく、交渉です。材料は2つ。①残業の上限が月60時間→45時間に下がり、残業代が減るぶんを手当で補填してほしいこと。②新人に教える業務が発生する見込みだったので、その分も考慮してほしいこと。
感情ではなく「減る分の補填+増える業務の対価」という理屈で伝えたら、通りました。
月3.5万円の手当アップは、年収にすると42万円。数千円の昇給を10年待つより、根拠のある交渉1回のほうが大きいというのが、4年やった実感です。交渉の具体的な進め方は条件交渉の記事に書いています。
年代別・周りのリアル単価——25歳から60歳まで
私ひとりの数字だと偏るので、同じ現場で見聞きした範囲の単価も載せます(いずれも残業代は別)。
| 年代・経験 | 仕事内容 | 月の支給(残業代別) |
|---|---|---|
| 25歳・未経験 | 施工管理補助(内勤担当) | 27万円 |
| 28歳・未経験 | 施工管理補助(現場担当) | 38万円 |
| 38歳・経験者 | 施工管理 | 45万円 |
| 60歳・経験者 | 工務担当 | 48万円 |
この表から分かることは2つ。①経験と年齢で単価は着実に上がる(60歳でも48万円=長く稼げる仕事)。②同じ未経験でも、担当する仕事で10万円以上違う(内勤担当27万円と現場担当38万円)。つまり「施工管理の給料」はひとくくりにできず、どの持ち場・どの入り方で入るかで最初から差がつきます。雇用形態(派遣か正社員か)という入り方の違いは施工管理の派遣はやめとけ?の記事に、内勤・事務側の単価の話は建設事務の入り方の記事に書いています。
資格で年収は上がる?——建設業は資格社会
私の現場では、実際に上がっていました。実例だと、2級施工管理技士で5,000円くらいからのアップ。それとは別に資格取得の支援金制度もありました。
未経験者に知ってほしいのは「2級施工管理技士補」の存在です。建設業の実務経験がなくても受験資格があり、私の会社では試験前に申請して合格すると報奨金3万円が出る制度がありました。つまり入社1年目から「資格で稼ぐ」ルートが動き出せるということ。ただし毎月の資格手当が付くのは二級施工管理技士からで、技士補は報奨金の3万円までです。技士補で止めると毎月の手取りは変わらないので、そこは分けて考えたほうがいいです。建設業は資格社会なので、資格は単価交渉の武器としてそのまま使えます。
とはいえ、勉強時間が取れずに受験できない年もあります。資格が取れないと待遇や立場がどうなるのかは、資格を持っていない当事者として施工管理の資格が取れないとどうなるかの記事にまとめました。手当の実額と、正社員・派遣でのプレッシャーの差も書いています。
施工管理の年収を上げる、現実的な3つの方法
4年分の実額と周りの単価から言える、再現性のある方法は3つです。
- ①資格を取る——まずは2級施工管理技士まで。技士補でも報奨金3万円は出るが、毎月の資格手当が付くのは二級から。
- ②根拠を持って交渉する——「減る分の補填」「増える業務の対価」という理屈が通る(→交渉のやり方)。
- ③入り方・会社を選ぶ——同じ未経験でも持ち場で月10万円違う。今の会社の単価が低いなら、会社ごと変える選択肢もある(→転職サービスの選び方)。
③をいつ実行するかで迷うなら、経験年数がいくらに評価されるかを整理した施工管理5年目は転職の狙い目?経験がいくらに評価されるかの見方もあわせて読んでみてください。
「自分の給料は相場より安い?」を確かめるなら
③を考えるとき、個人で分かるのは自分の会社の給料だけです。いろんな会社の求人単価を知っているのは、転職エージェント。選ぶなら、手当・単価・繁忙期といった業界事情が説明なしで通じる建設特化がおすすめです。全国対応のビルドジョブなら、無料面談で「今の経験なら市場でいくらか」を聞けます。転職を決めていなくても、相場を知るだけの利用でOKです。
まとめ:平均より、実額と仕組みで判断する
施工管理の年収は、平均で見ると493万〜633万円。でも実際は、未経験1年目でも月の手取り28〜30万円(残業込み)、4年目で総支給527万円という実例がここにあります。そして年収は「残業代」「手当」「資格」「入り方」で大きく動く——昇給だけを待つ給料ではありません。
35歳・未経験スタートでも、2年目で総支給500万円台。一度下がっても、交渉で取り戻せました。数字は、待つより取りにいくものです。
まずやることは1つ。自分の給料を「基本給+手当」と「残業代」に分けてみることです。残業代を除いた金額がこの記事の実額より明らかに低いなら、交渉か、入り方の見直しのサインです。相場の確認は無料でできます。
※未経験で19〜32歳・東京・千葉・埼玉・神奈川・愛知・大阪で働きたい方は、未経験特化のGKSキャリアも選択肢です。
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